お客さんを引きづける売場作りのために
コンビニの店舗レイアウトや商品の陳列方法には全て意味があります。お客さんを惹きつけるために様々な工夫がなされています。ここでは店舗レイアウトと商品陳列の基本的な考え方について解説します。
コンビニの店舗デザイン
入口のレイアウトでは、外部からの見通しをよくするために入り口側の壁全体をガラス張りにしています。お客さんがお店に入りやすくなるのとともに犯罪防止にもつながります。また、開放感を出すためにスーパーなどの小売店に比べて照明を明るくしています。
店内は陳列スペースとバックヤードに分けることができます。
陳列スペース
コンビニ店内のレイアウトは島型の陳列が基本となっていて、壁伝いの陳列スペースである壁面とフロア中央部の陳列スペースである島(中島)があります。中央部の島は2列もしくは3列あり、お店の大きさによって異なります。
お店の一番奥の壁面にはウォークイン冷蔵庫が置かれ、その裏側がバックヤードになっている店舗がほとんどです。
バックヤード
在庫を置く倉庫、事務所、機械室、事務室などが配置されているスペースをバックヤードといいます。お客さんは入れない従業員専用のスペースです。
陳列のポイント
壁面と中島では、陳列する商品は大きくことなります。壁面は衝動買いが発生する商品、中島は目的買いが発生する商品を置くことが基本です。
通常、店内に入ったお客さんは壁伝いに移動します。このため、雑誌やFF類、ドリンクのように衝動買いの発生しやすい商品を壁面に置きます。
中島の両端はエンドと呼ばれ、ここも衝動買いが発生しやすい位置です。ガムやのど飴、栄養ドンリンクなどが置かれます。また、入口に一番近いエンドはお客さんの最も目に留まりやすい位置のため、催事商品がおかれることが多いです。
一方、通路の狭いフロア中央部には目的の商品が無い限りは入りませんので、目的買いの多い日用品や調味料を置きます。
ゴールデンライン
陳列棚の中で最もお客さんの目に留まりやすく、手に取りやすい位置のことをゴールデンラインと呼びます。一般的に、お客さんがゴンドラの前に立ったとき、自然に目に飛び込んでくる高さと言われています。
新商品や話題性の高い商品、売れ筋の商品をゴールデンラインに陳列します。
また、高さだけでなく左右にもゴールデンラインは存在します。例えばコンビニ店に必ずあるウォークイン冷蔵庫の場合は、扉を開けてすぐに取り出せる側の位置が、通常の棚の場合は、右側(右利きの人は右側の商品を取りやすい)がゴールデンラインになっています。
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